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ライヴレポート「theマサユキ前線」〜長野〜
2002年5月18日 長野県長野市 勤労者女性会館しなのき
 
   「長野といえば飯田線。飯田線といえば…ラヴソングですね」
 ということで、前線〜長野〜のテーマはラヴソングでした。正之ソングスの中でもラヴソングというのは、特にお気に入り度の高い曲が多いので、ぼくとしてはうれしい限り。

 以下、演奏曲目と、その日のちょっとしたエピソードなどです。
 曲目の下の「〜」で始まる行には、その曲の収録されているCDや、アニメ等で用いられた曲であればそのアニメのタイトルを書いてみました。ライヴ再現MD(笑)などを作成する時にご活用ください。

1:あぁ長野駅
 〜 「あぁ中野駅」(アルバム「アノ世ノ果テ」収録)の長野駅版
 「でもラヴソングの前に…」と言って演奏したのがこの曲。メロディーはそのまま「あぁ中野駅」で、歌詞が長野ヴァージョンに書き換えられていました。「中野」と「長野」の音が似ているから作ったんでしょうか? こういう始まり方をするライヴは珍しいですね。

2:一騎討ち!川中島ブルース
 〜 アルバム「山本正之'99 女神の自由」
 「長野駅から一駅か二駅行ったところに”川中島”ってあるけど、あそこって、あの川中島?」
と先生が投げかけると、会場の人がそれに答える。
「古戦場は少し離れたところにないますが、合戦のあった川中島はこの近くです」
「あ、川中島の合戦の川中島なんだ?俺、川中島って、何となく、
 新潟と山梨の県境にあるのかと思ってたけど…、よく考えたら、そんな場所ないねえ?(笑)
 そうか。あの川中島なのか。じゃあ、やらなくちゃね」
といって始まった、川中島ブルース。いやいや、例えそういう理由がなくたって、演奏して良いじゃないですか。これもラヴソングですって。ちゃんと。
 「あぁぁあ〜(わわわわー)かわなかーじぃーまはー きょーぉもぉ(わわわわー) ひきぃーわけだー」
の、「わわわわー」の部分を会場のみなさんで合唱しました。気持ちいい!

3:飯田線のバラード
 〜 アニメ「究極超人あ〜る」
 正之ラブソングの代名詞ともいえる、飯田線です。客席に下りて(…この会場では正之先生のいる場所が一番低い場所でしたが)、やっぱり女性のお客さんを前にして歌ってました。

4:ニューヨークラブマップ
 〜 アルバム「才能の遺跡」
 マサユキ前線で新たな”儀式”となった、間奏の「ちゃからんちゃんちゃんぱからんぱんぱんぱーん」を会場のみんなで歌うのは健在です。そして、同じく前線の儀式だった、会場の女性だけが「リトルイタリーで”好き”と囁けば〜」の「好き」の部分を合唱(?)するのも当然健在。静岡ではちょっとドキっとしちゃいましたけど、長野ではそこまでは行きませんでした。良かった。正常だったみたい。

5:ブルックリン物語
 〜 アルバム「COLORS」
 「アニーよ恋をとれ」とどっちにしようか「ブルックリン」にしよう。
 と、悩んだんだか悩まなかったんだか分からないくらいの速断でブルックリンが歌われました。
 「アニーの方はアルバムで聴いてね」だそうです。 はい。たんまり聴かせていただきます。

*:ニューヨークのリス
 〜 アルバム「NEW YORK WISPER」
 客席でちょろっと短編シリーズ。「ニューヨークのリスは危ない」ってのは、狂犬病を保持しているかもしれないからなんだそうですね。

6:オンリーvハート(「v」はハートマーク)
 〜 アルバム「山本正之'99 女神の自由」

7:アニメがなんだ
 〜 シングル文庫「アニメがなんだ」
 ラヴソングではないけれど、前線での恒例となっている「アニメがなんだ」。アニメソングのときには手拍子あり。それ以外の時には手拍子やめ!っていう、ゲームです。
 「ブライガー」の歌を、いつもどおり「J9っ」で終わりにしたら、会場から残念そうな声が。
「わかったよー」
といって、ちゃんと歌っていたら、「ゴーディアン」の番を飛ばしてしまいました。最後まで歌い終わった後、会場からのご指摘。みなさん、さすがですね。
 ゴーディアンの部分はしっかり歌い直してくださいました。もちろん、「おかし」の意味を解説しながら。

8:ハレー彗星
 〜 アニメ「タイムパトロール隊 オタスケマン」
 「アニメの中のラヴソング」というコーナー。ライヴ版「ハレー彗星」って、1度か2度くらいしか聴いた覚えがないです。貴重だったかも。

9:LIP STEAL
 〜 アニメ「怪盗きらめきマン」
 「怪盗きらめきマン サウンドトラック」で川上とも子さんが歌っている「LIP STEAL」です。この曲を初めてライヴで聴いて、その次の日にサントラを買いに行っちゃった話は、以前のレポートに書いてありましたね。そういえばそうだった…。

10:花火〜さよならシンデレラ
 〜 花火:シングル文庫「花火」
 〜 さよならシンデレラ:アルバム「COLORS」
 「『さよならシンデレラ』なんだけど、この曲をライヴでやるのって…どうしようかなあ…?」
と考え込んで軽く会場を見渡す正之先生。
みんなシーンと黙って先生を見ている。沈黙と静寂。どうしたんでしょう?みなさん。何を待ってるんでしょう?何で迷ってるか、エピソードでも話してくれないか待っているのか?確かにエピソードも聴きたいけど、ぼくはシンデレラが聞きたいぞ。
 と、そのとき、ぼくと先生の目が合った(気がした…とはいっても、会場は大して広くないので、目が合うこと自体は普通にあります)。よし!聴きたい!ぼくが一発目の拍手を叩くと、他の方々もすぐさま拍手。何だ、やっぱりみんな、聞きたいんじゃないですか。

 先生、納得したように「じゃあやろうか」といって、ギターを構える。
 「憎んで 憎んで 憎みきれないほど…」
 あれ?これは「さよならシンデレラ」じゃなくて、「花火」…。先生、タイトル間違えた…?歌詞を間違えたのは聴いたことあるけど、曲のタイトルを間違えたのは聞いたことがないなぁ。
 「涙のバカヤロー 止まらない…」
 と、「花火」が終わったところから、間に何もはさまず、  「…一年過ぎれば 髪も伸びて …」
 「さよならシンデレラ」が始まるんです。
 うわぁぁぁぁ。何か、ぐぅーっと来た。じーんと来た。ぞわっと来た。何と表現してよいやら分かりませんが、あまりに良い。良すぎです。
 ラヴソング特集というだけで「無理して長野まで来た甲斐があった」と思ってたのに、この連曲を聴いたら「長野に来なかったら大損をしていた」に変わりました。
 ぜひともまた聴きたい連曲です。…とりあえず、自分の家で連続して聴いてみることをお奨めします。世界が広がります!!

11:ミルクホールワルツ
 〜 シングル文庫「花火」
 これもラヴソングとしては定番ですね。

12:いつか時を止めて
 〜 アニメ「銀河烈風バクシンガー」
 「アニメシリーズのときにやらなくちゃいけなかったなあ」
といってはじめたのが「いつか時をとめて」。なんだかここらへんの2曲は比較的印象が薄いです。きっと、その前の「花火〜さよならシンデレラ」に浸りきってしまっていたんでしょう。うーん。印象が薄いってのも惜しいですなあ…。

13:女神の自由
 〜 アルバム「山本正之'99 女神の自由」
 会場となった「勤労者女性会館しなのき」にちなんで、女性への応援ソングです。
 ぼくもチラシはばら撒かないまでも「長期休暇をよこせ」と訴えて、ニューヨークへ行きたいです。…11月あたりに。

14:ZEったい消エナイ
 〜 ラジメーション「平成タイムボカン」
 この歌は、最初にラジオで聴いたときからお気に入りで、あまり買わないシングルCDを買ってしまいました。だってこの曲、アルバムには入らなさそうなんですもの。
 この曲の曲名を、メモを取る時点で正確に記入できていた自分に対して、及第点をあげたいですね。
 「君に 手紙を書こう …」
 手紙なんてもう何年も書いていません。それどころか、キーボードで文章を打つことが多くなって、ほとんどペンで文章を書いていません。手紙。書いてみますかねえ。…ファンレターとか?


 マサユキストでない友人を半ばだまして強行した長野行き。夕方、ぼくはライヴ。友人は宿(温泉付)探し。と、別行動を取りました。そんな諸般の事情により、ライヴ開始より1時間近く前に会場前に落とされたぼく。会場にいても暇だし、ちょっと先にアーケードが見えるし、そっちの方を散策してみようかなあ…と、歩き出して数歩。正面から歩いてきた、大き目の荷物とギターケースを持った3人連れの一人が手を上げました。
「やぁ。君、来れたのかー」
うわぁ。正之先生(と川瀬さんとジャラさん)じゃないですか! 先週の静岡で、「来週は行けません」と言っていたのを覚えていてくださったんですね。感激です。
「ちょっと無理して来ちゃいました」
「そうかそうか。それは良かった。良かった。」
肩を叩かれて、一緒に会場入り(といっても一緒に歩いたのは15mくらいです)。
「あなた、そうやって横にいて一緒に会場に入ると、マネージャーみたいですねえ」
なんていわれながらドアを過ぎて、正之先生とはしばしのお別れ。

 開場した後は思い思いの席に就きます。ぼくは2列目の中央やや左。
 で、前線は「ライヴ&サイン会」と銘打たれているので、サイン会があるわけなんです。ぼくが今回用意したのは10枚組CDボックス「theポコポッコン」。これの表紙に白いペンでサインがあったら、さぞかし格好いいはず!と思って、白いペンも購入して…購入して…あれ?購入して…車の中に忘れてきちゃいました…。大失態。近所のイトーヨーカ堂まで買いに行こうとも思ったんですが、偶然にもぼくの後ろの席に座ってらした方が、白いペンを持ってらして、貸していただきました。お名前も伺いませんでしたが、ありがとうございます。ちなみにその方は、黒いキーボード(楽器じゃなくてパソコンのもの)の裏面にサインをもらっていました。「いつも手元に山本正之」って感じですかな?
 会場の方の助力もあっていただくことができた「ポコポッコン」のブックレットへのサインですが、うん。思ったとおり格好いい! まるで最初からそういうデザインだったかのようにはまっています。サインがもらえる機会があったら、お奨めです。

 ライヴ終了後、ファンの方々と先生が雑談している中に、少しだけ混じらせていただきました。とはいえ、ライヴの終了時刻を知らせておいた友人が、そろそろお迎えに来ているかもしれませんので、早々に打ち切って、会場を出ました。
 ところが、会場の外に出て友人に電話をしても連絡が付かない。やっとついたと思ったら、来るまでにもう少しかかるとのことで、会場の前で待ちぼうけ。そうこうしているうちに、正之先生が残ったファンの方と一緒に出てきたじゃありませんか。
 図らずも「出待ち」をしてしまいました。そういば、会場入りのときも「入り待ち」みたいなことをしていたような…。やあ。まるで熱心なファンの人みたいですね(しれっと)

- 2002.06.09 -

 
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