毎年恒例の新宿朝日生命ホールでのコンサート。今年は当日券が出た割に、空席をのぞけばほぼ満員…じゃなかった。本当にほぼ満員。一番後ろの座席まで埋まってました。去年はちょっと空席が目立っていたので(さしでがましくも)心配していたんですが、少し安心しましたね。
今回はコンサートタイトルが「正しい未来」というだけあって、先月発売のアルバム「正しい未来」に収録されている曲がメインで…とか思っていたんですが、開けてみたらほとんどが新曲! 嬉しい誤算でありました。
また、今回からザ・サスクハナのメンバーが代わりました。亀ちゃんこと亀山哲彦氏に代わって、「日ハムチャチャチャ」(熱血!ファイターズの歌のC/W)の編曲を手がけたあきづきかおる氏。本職…というか、もっとも得意な楽器はギターだそうですが、正之先生曰く、
「ここでは彼は絶対にギターは演りません。…だって、ぼくより上手なんだもん」ですって。
いくちゃん(藤原いくろう)と同じ、横浜生まれ。編曲・作曲のお仕事をしたり、スタジオミュージシャンをやったりして、「あきづきかおる」の名前や「ザ辻堂」というバンドでライヴをやったりもしてるんだそうです。初登場ということで、話をふられても
「いっぱいいっぱいなんで…」
を連発しておられました。けっこう神経が細い方なのかもしれないですね。
物販リスト(コンサート当日、会場で売っていたものです)
・ライヴ刊山本朝廷 Vol.24
・「正しい未来」Tシャツ
色/赤・青・黄 サイズ(USA)/M・L・LL
・各種CD
以下、演奏曲目と、その日のちょっとしたエピソードなどです。
曲目の下の「〜」で始まる行には、その曲の収録されているCDや、アニメ等で用いられた曲であればそのアニメのタイトルを書いてみました。ライヴ再現MD(笑)などを作成する時にご活用ください。
…とか思ったんですが、今回は新曲ラッシュ。ライヴ再現MDは厳しいですね。
1:アニメがなんだ〜大義援オモカゲマンの歌
〜 シングル文庫「アニメがなんだ」・アルバム「正しい未来」
今回はメドレーではなく、「アニメがなんだ」でオープニング。マサユキ前線で用いた「アニメソングは”アニメがなんだ”でカバー」方式ですね。
アニメソングではない、「アニメがなんだ」オリジナルの部分の手拍子はどうしようかと思ったのですが、前奏で手拍子を始めちゃったんで、そのままつづけちゃいました。
そうしたら演奏後、正之先生も、
「手拍子、みんなどうするかと思ったけど、やっちゃったね。 いやー。”勢い”って言うやつですね」
っていってました。本当にそうだと思います。
「オモカゲマンの歌」は、やはりコーラスが難しくて、声もまばら。みんな予習が足りないです!…というか、当日会場でCDを買っている人が多かった気がします。ちなみにぼくは「EXIT/出/文明記」ばかり聴いていたので、結構自信なさげにコーラスしてたり…。
2:ああ大和朝廷
〜 CD未収録
「かおるちゃんに是非見せてあげよう」
ということで「ひれふし」の儀式の復活です。やる前は「一夜限りの復活」ってニュアンスだったんですが、曲が終わった後は、
「やっぱり復活させようかねー」
ってことになってました。…というかこの儀式、ホントに廃止されてたんでしょうか?ずっとやっていたような…?(笑)
曲の方は2002Verの新歌詞でした。
3:後醍醐天皇盛衰記 南北朝戦醍醐味
〜 CD未収録
タイトルから分かるとおり、南北朝時代を歌った曲。歴史シリーズの新作です。読みは「なんぼくちょういくさだいごみ」ですね。今回もライヴ終了後に演奏曲目カードが配られていたんですが、文字を読んで「こんなタイトルだったっけ?」とか思ってしまいました。ちなみに「後醍醐天皇盛衰記」の部分はカードには書いてありませんでしたが、演奏前の曲紹介ではこうおっしゃってました。
「歴史シリーズなのに長編かと思うくらい長い」
と言っていましたが、そこまで長かったかなあ?時間を測ってはいないので何ともいえませんが、そこまで長くは感じませんでした。曲に入り込んでいたからか、基準がそろそろ狂ってきているのか…(笑)
4:アラビア半島あぶら美少女
〜 CD未収録
こちらは美少女シリーズの新作。アルバム「正しい未来」に収録する曲の選定で「月世界うさぎ美少女」とあらそった結果、「未来っぽい方がいい」ということで「うさぎ美少女」を採用したんだそうです。
ちなみにもう1曲候補に上がっていた「朝鮮半島美少女舞」は、ディレクターの川瀬さんに
「絶対にやめてください。大変なことになります」
といわれて、断念したんだとか。世界情勢的にやばい曲シリーズってな感じで、ビンラディンとかを歌った「パトリオット音頭」の一節をやってくださいました。うーん。CD化は何かと厳しそうですよね。いや、やっちゃえば誰も怒らないと思うんだけどなあ…。というのは、素人考えですかね。
5:東京へつれてって
〜 CD未収録。2002年9月発売予定の小桜エツ子のアルバムに収録予定
小桜エツ子さんへの提供曲です。この「東京へつれてって」というのは、正之先生のBabar(今回のライヴ中にも解説がありましたが、BabarおよびJijyは母親、父親に対する尊称です。なんで、「いくちゃんBabar」とか言ったら「いくちゃんのお母様」という意味になります(笑))のセリフだとか。
「いまどき、この”東京へつれてって”ってのが、なんか良いよなあ」
って思って、曲のタイトルに使ったんですって。確かに歌詞の内容もややレトロな感じがして良かったです。小桜さんが歌ったときにどんな感じになるのか、是非ともCDを買わなくては…。
6:きくゑちゃん
〜 CD未収録
この「きくゑちゃん」というのは、昨年亡くなられた、川上とも子さんのお祖母さんのことなんだそうです。何年か前にお逢いして話があって、「きくゑちゃん」と呼ぶほどの仲になったとか。
そのお祖母さんが「もう長くない」という話をとも子さんから聞いて、この曲を作ってテープに吹き込んで送ったんだそうです。ライヴ当日は、ちょうど一周忌だったとか。こういうバックストーリーを聞くとさらに、心に沁みる曲です。
7:アニーよ恋をとれ ANNY GET YOUR LOVE
〜 アルバム「正しい未来」
コンサートタイトルでもありアルバムタイトルでもある「正しい未来」。そのアルバム「正しい未来」からの楽曲。一昨年の朝日生命で発表されてから、かなりの人気曲として定着したこの曲。ぼくも大好きです。
8:別れの銀河
〜 アルバム「正しい未来」
ヘッドセットを装着して、ギターを肩にかけて、「客席遠征だな」と思っていたら、壇上に譜面台とモニタステレオ。「別れの銀河」の前奏を始めると、客席後方からバックライトが光って、笠原弘子さんが入場。ぼくのすぐそばを通って壇上に上がり、演歌歌手のように(笑)頭を下げてデュエットしていかれました。
いやー。やっぱり笠原さんってすっごく綺麗な声をしてますよね。曲が終わったらそのままそでに消えていってしまって、トークとかは一切ありませんでした。まぁ「お別れ」を歌った曲ですからね。でも、少しはトークをしていって欲しかったなぁ…というのはわがままですかね。
ぼくは知らなかったんですが、最近正之先生がゲスト出演した笠原さんのラジオ番組中でコンサートの話をしていて、登場をほのめかすようなことを言っていたんだそうです。はっ会場の何名かはそれ目当ての笠原弘子ファンだったのか?
*:飯田線のバラード
〜 アニメ「究極超人あ〜る」orライヴアルバム「あああがらがらどんどんどん」
先ほどの「別れの銀河」を歌った格好のまま客席へ。一番前の通路側に座っていた方が、正之コンサート初参加の方で、客席に下りてくる正之先生に驚いてらっしゃいました。
客席のお客さんたちと世間話をかわしながら後方へと上がっていく正之先生。ぼくも名前を言って声をかけていただきました。いやーやっぱり嬉しいですよね。こういうのって。
「本当は”キミの夏”を演奏する予定だったんだけど、こうやって客席に下りてきてみると、やっぱり”飯田線”の気分だなあ」
ってなことで、予定変更。「飯田線のバラード」を演奏していきました。
*:あぁ中野駅
〜 アルバム「アノ世ノ果テ」
客席の方とお話中に中野の話題が出て、手拍子付きで1番だけ。
9:銀河熱風オンセンガー 魔性の旋律
〜 CD未収録
オンセンガーの新Ver!…ではなく、なんと新作の長編です。いつもの「長編少年冒険ドラマ」ではなく、「長編中年お笑いドラマ」と銘打たれたこの作品。中年山本正之が銀河熱風オンセンガーとなって、20年後のニューヨークに起こる事件を解決します!
作中、某田中公平氏が悪のゲーム「ネクラ大戦」の音楽担当として悪役で登場するんですが、…これ。絶対CD化されないだろうなあ…(笑) あ。オンセンガーの活躍によって、ちゃんと「サクラ大戦」になったから大丈夫ですよ?(笑)
「どれだけ長いか知るのが怖かったから…」と、正確な時間測定はしなかったんだそうですが、ライヴをご一緒させていただいたヒューイさんが測っていたところ、「28分」の大長編。でもとてもそんなに長く感じませんでしたね。楽しい時間であればあるほど早く過ぎるってやつです。
10:中年ドラゴンズの歌
〜 CD未収録
ドラゴンズものの新曲。ドラゴンズファンのおじさま方を歌った曲です。これ、ドラゴンズの応援歌CDとか出たら収録されるんでしょうか?
11:未来座流星群
〜 CD未収録
「ORIGINAL」(アルバム「正しい未来」収録)みたいな感じの曲の新曲を演りたい。とのことで作られた新曲。さまざまな偉業・功績を残した人たちの星が集まって、星座が作られます。
12:少年の夢は生きている〜空を弾く少年
〜 アルバム「山本正之'89 ―少年の夢は生きている」・アルバム「正しい未来」
「マサユキ前線でやって楽しかった」
と正之先生がおっしゃっていたこの連携。ぼくも噂にだけ聞いていたんですが、ぼくが参加した回にはちょうどやってくださらなくて、今回念願の初合唱です。
「少夢」は結構暗記しているつもりだったんですが、エピソードごとの歌詞は覚えていても、その順番を覚えていない。これにはちょっと悔しかったですね。次回までには覚えておくぞ!と心静かに誓いました。
それにしてもこの連携は本当に素晴らしい。アンサーソングであるわけですから話がつながっていて当然なんですが、そのつながり方というか、時間の流れの経ち方にとても心が震えました。
で、これ、実はエピソードの順番も踏襲されてたんですね。恥ずかしながら、このとき初めて気が付きました。
余談ですが、コンサートの前日のニュースで、「空を弾く少年」の1番で歌われている76ersのアイバーソン選手に恐喝やらなんやらの容疑で逮捕状が…。正之先生、何か話に触れるかなあと思いましたが、タイミング的にも流れ的にも触れる雰囲気じゃなかったですね。
アンコール:綺麗
〜 アルバム「才能の宝庫」
「空を弾く少年」のあと、そでに下がった正之先生のアンコールを願う手拍子。その手拍子に迎えられて再登場した正之先生は、ロビーで売っていた「正しい未来」のTシャツ(赤)を着用していました。「買おうかな?どうしようかな?」と思っていたTシャツでしたが、これを見てつい買っちゃいました。色はもちろん赤です(笑)
「四十数億年前に…」
と歌が始まって、「綺麗」なんて長くて歌詞の難しい曲を?とか思っちゃいましたが、さすがに一番だけでした。いや、それだけでも十分に長くて難しいんですけど。
当日は「MASAと歩くニューヨーク2002ツアー」のチラシが配られていました。憧れのニューヨーク航路…じゃなかった空路です。今年は意を決して、何とか参加しちゃおうと思ってます。…なんてことを一緒にライヴに行っている皆さんに話したら、松桐さんやまさみさんも「行きたい!」ってなことに。もしかしたら、3人でババーンと行っちゃうかもしれません!
とりあえず、旅行会社に資料請求だけしてみちゃったりしたななしでした。
(ニューヨークツアーの詳細は近日UPの予定です)
- 2002.07.13 -
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