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何に「なります」?
 
 

 作詞家だけあって(?)言葉に厳しい正之先生。以前から気に入らない言葉遣いの話がいくつか出ていましたが、最近のご不満は、この「なります」になります

 よく居酒屋とかで注文した品が出されるときに、
「こちら、生ビールになりまーす」
って持ってきたりしますよね。
 この、「なります」は何だ?と。じゃあ今はビールじゃないのか。麦なのか?置いておいたら発酵してビールになるのか?と。正之先生はご立腹なのです。
 そういわれてみると、確かにおかしい。その話を聞いて以来、ぼくも「なります」が気になるようになってしまいました。一緒に居酒屋に行った友人たちと、そんな話で盛り上がります。
「こちら、メニューになりまーす」 今は何?まだメニューじゃないの?
「お通しの方、ポテトサラダになりまーす」 お通しの「方」はどこの方なの? ポテトサラダになる前はなんなの?
 もはや、腹が立つとか嘆かわしいとか、そういうレベルではなく、そんな妄想話に楽しくなってきている頃、
「こちら、牛タンのネギ塩焼きになりまーす。」
とかいって、固形燃料の上に生の牛タンの入った鍋が乗ったものが運ばれてきたんですよ。
…あぁ。確かにこれは、これから塩焼きになるものだなあ…。


- 2002.09.02 -

 
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