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シリーズ連載
MASAと歩くニューヨーク2002ツアー 参加日記
ニューヨークこい物語
(2002年11月12日〜17日 東京・ニューヨーク)
ニューヨークこい物語No.09 「Welcome to NewYork!」

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 この日記は、ななしが「MASAと歩くニューヨーク2002ツアー」に参加した際の出来事、想い出を、ななしの視点で記したものです。どちらかとういうとななしの備忘録といった色が強く、ニューヨークツアーの詳細を知りたいとか、山本正之に関するより深い情報が知りたい、という方にはあまり適当でないものかもしれませんが、ご了承ください。
 なお日記は、当日ないしその翌日にメモ帳に手書きしたものをタイピングしなおしたものです。先を読むと情報が訂正されることもありますので、ご注意ください。


2002年11月14日(NewYork)
 この休憩時間を利用して、ぼくは一人でタイムズスクウェアへ。明日自由時間で行く予定の、WWEショップ「World」を下見だ。道は昨日歩いたときに確認しておいたので、迷うことなく到着…といってもホテルからは道を一つ渡るだけでほぼ一本道なので、迷いようがない(ちなみに帰りは分岐が一つあるので、迷う人は迷うかもしれない)。
 で、そのWorld。グッズの品揃えは悪い。Tシャツもサイズがない。…が、感動だ。数々のWWEの台詞が頭に浮かんで来て、ちょっと口について出てしまいそうになる。ここで本当にしゃべってたら変な客だ…とか思っていたら、店内を物色していた白人のグループから、
「Shut the Hell up !」
とか声が聞こえてきた。これはWWEのスーパースターのひとりクリス・ジェリコの決め台詞のひとつ。やっぱりファンはこの店に来たら、そういう言葉を使いたくなるんだろう。

 プロレスというと、日本ではとても男性的な趣味というイメージだが、テレビで見る限り、会場にも結構多くの女性客が訪れている。このショップにも女の人がいっぱいいた。
 白人の、中学生だろうか(小学生なのかもしれない)。女の子が二人連れで(しかも二人ともすごく可愛らしい!)、真剣な顔でRVDのTシャツを選んでいる。結局、二種類のシャツを、二人で一枚ずつ買っていった。何だかとてもほほえましくて、うれしい気分。
 下見だけのつもりがついつい長居して、さらには100ドル近く購入までしてしまったら(ちなみにぼくは、カードで買い物をしたのはこれが生涯で初めてだった)、集合時間ぎりぎり。人ごみのタイムズスクウェアを走ってホテルに戻る。ホテルに戻って買ってきたTシャツを部屋に置いて、ロビーに戻ると集合時間ぴったり。ホントにホントのギリギリで、なんとか間に合うことができた。

 ミュージカルの前に腹ごしらえ。集合したぼくらは、夕食を食べにイーストへ向かう。イーストへ行くにはバスを使った。バス停で(なかなか来ない)バスを待ちつつおしゃべりしていると、同じくバスを待っていた現地のご婦人が、隣にいた正之先生に話し掛けてきた。
「Do you speak English?」
「誰か、英語を話せる人はいる?」みたいな意味のことを言っていたっぽい。すかさず正之先生が、答える。その後も、「ここにいる人たちはみんなお知りあい?」とか、「どこから来たの?」とか聞かれて、「そう。みんなぼくの友達だよ」とか、「日本から」と答える正之先生(当然正之先生も英語でしゃべってるんで、和訳はぼくが勝手にしてます)。
 「あら、そうなのー」とでもいった表情で、視線を正之先生から、ぼくら全体に移したご婦人。このとき、ぼくがNYで聞いた最もしびれる台詞のひとつが、このご婦人の口から飛び出す。
「Welcome to NewYork!」
格好良い!ごく自然にこんな台詞が出てくるってのが格好良い。新宿の都バス乗り場で隣り合わせた外国人に、「日本語はできます?」「どちらからいらしたんですか?」「アメリカから?」と会話して、
「ようこそ。東京へ!」
なんてぼくにはとてもいえないし、言っても格好良くない。何だかこの「Welcome to NewYork!」という台詞は、ぼくの中で、NYの雰囲気を象徴する言葉として、強く印象に残った言葉だった。


 思い返してみると、結局ひとりでNYの街を歩いたのはこのときだけ。今思えば、結構大胆なことをしたもんだ。でもまあ、とりあえずカードで買い物は無事、できました。
 余談ではありますが、同じく印象に残っている言葉として、ホテルのロビーで最初に、正之先生がぼくらを出迎えてくだすっていった台詞。
「ようこそニューヨークへ」
ってのがあります。…なんだ。全く同じ意味の言葉じゃないか。

- 2003.06.19 -

 
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