この日記は、ななしが「MASAと歩くニューヨーク2002ツアー」に参加した際の出来事、想い出を、ななしの視点で記したものです。どちらかとういうとななしの備忘録といった色が強く、ニューヨークツアーの詳細を知りたいとか、山本正之に関するより深い情報が知りたい、という方にはあまり適当でないものかもしれませんが、ご了承ください。
なお日記は、当日ないしその翌日にメモ帳に手書きしたものをタイピングしなおしたものです。先を読むと情報が訂正されることもありますので、ご注意ください。
2002年11月14日(NewYork)
そんな格好いい台詞を聞いてしばらくするとバスがやってきた。NYのバスには、メトロカードで乗ることができる。もちろんトークンでもOK。もしくは現金だと一回1ドル50セント。ただしお釣りは出ないので、現金で支払う場合、ジャスト1ドル50セント用意しておかなくてはならない。ただ、現地の人とかだと、いざ乗る段になって小銭がないのに気づいた場合、車内の他の乗客に向かって「誰かトークン売ってくれなーい?」なんていって、乗客同士でやり取りしたりもするらしい。
また、正之先生いわく、バスはNYでもっとも安全な乗り物だそうで、夜に一人で乗ってもバスなら比較的安心だそうだ。
正之先生に倣ってメトロカードを機械に通して、ひとりずつ奥に入っていく。
バスの中では人間観察…というか、街並み観察。NYでは、道で歩きながら携帯電話をかけてる人を見かけない。もちろん、携帯が普及してないわけではない。NYの人はマナーがいい…のかというと、そういうわけでもないらしく、NYの人はプライバシーの意識が強いんだそうだ。確かに電話の会話内容なんて、プライバシーの塊みたいなもの。誰が聞いているか分からない道端で、プライベートを開示するような真似はしたくもないってことだろう。考えてみれば自宅で電話するとき、何となく家族に会話が聞こえないように電話したりするんだから、道で会話してる方がおかしな話なのかもしれない。
同様に飲み物。スターバックスでもマクドナルドでも良いんだが、飲み物のカップを持って歩いて飲むときは、もらった紙袋で側面を隠してしまう。これも、何を飲んでるか、あんまりまわりに知られたくないからだとか。
「日本人が本を読むときに、カバーかけるようなもんだよ」
と正之先生。さらに付け加えて、
「でも、NYの人は本にはカバーかけないんだよね」
プライバシーの感じ方も、結構違うらしい。なんて話をしているうちに、バスは目的地へ到着。
余談だが、このとき、ぼくの同行者まさみさんはバスの中にいない。コンダクターの阿部さんと一緒にイエローキャブで移動だ。なぜか。まさみさんは、メトロカードをホテルに置いてきてしまっていて、1ドル50セントの小銭も持ち合わせていなかったのだ。ぼくは、何が何ドル硬貨か即座に分からずに、多めに出してお釣りをもらう方式で、今までの買い物を済ませていたので、言ってくれれば1ドル50セントだろうが90セントだろうが持っていたのだが…。でも、イエローキャブに乗ってみるのも良い経験。ぼくもちょっとだけ乗ってみたかった。
夕食は、昨日夕食を取ったパスタ屋さんの4、5軒隣のお店で、オムレツを食べた。今日はこれからミュージカルを見るので、ハイネケンはなし。もちろんバドワイザーもなし。紅茶なんかをいただきながら、オムレツをいただく。
…メモにはここまでしか書いていないが、確かミュージカルが終わった後、ホテルに帰ってからバドワイザーを飲んだ覚えが…。まあ、終わった後だし。
バス一回乗車の料金をカンニングしようとインターネットを調べていたら、今年の5月、地下鉄やバスの運賃が値上げになったらしいことが書いてありました。今では1ドル50セントではなく、2ドル。それに伴って、以前使われていたトークンも使えなくなったんだそう。ちょっと残念…って、ぼくは持ってないですけど。
ちなみに以前、「1日乗車券は4ドル」なんて書いていましたが、あれも今では7ドルだそうです。
- 2003.06.20 -
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